お宅のトイレ、臭いますか? 気になりませんか?

 

人間の五感の中でも、嗅覚というのは一番疲労(麻痺)しやすい、心もとないものだと言われます。なるほど、「ひとんちのニオイ」というものに、その玄関先で感じる違和感も、お邪魔して数分も経つころにはまったく気にならなくなってしまった……。そんな経験のひとつふたつ、あなたにもあるのではないでしょうか?

 

慣れてしまえば臭わない。それは、トイレでも同じ。ところが来客などが、「ちょっとトイレ、クサイ」と内心感じても、まず口に出して言ってくれることはないでしょう。クサイというのは遠まわしに不潔といっているのと同じようなものです。

 

かくしてニオイ的に、誰にも何も指摘されない我が家はブラックボックスと化していきます。でも確かに不潔ゆえにニオウというのも真実の一面です。

 

ところで、クサイ=汚れたトイレにする(?)手っ取り早い方法とはなんでしょうか? いささか尾篭な表現になりますが、それはすなわち「便器外で排泄する」ことです。冗談のようでいて小さい子がいる家では決して見られない光景ではありません。

 

「出すべきところに出して頂戴」という願いは、子の成長を願うことと同義でもあります。しかし、この「便器外排泄」の軽微な実行に関しては、実はおとなの男性も大いに寄与しているようです。

 

なんとすれば、「飛ぶ」のです。『洋式便器』で、男性が小用を足すと!そしてこの「飛び散り」こそが、今日日の『洋式便器』の水洗トイレという、ほんらい汲み取りトイレや『和式便器』等における汚れ=ニオイからは遠く隔たっているはずの場の汚れ=ニオイの主原因に挙げられています。